せどり 仕入れ基準(ノウハウ)
ここでは、仕入れる時に どんな基準でチェックをしたらよいのか
仕入れ基準の精度を高めることで、赤字価格で処分したり
売れ残って不良在庫になることを、できるだけ無くしていく
そのノウハウ・考え方を解説していきます。
ここの、ノウハウについては、
私の所属するコミュニティで、月商が200万円以上もしくは、
ワークグループのリーダー経験者を中心に15名ほど集まってもらい
レベルの高い方々でディスカッションをしてブラッシュアップさせた
内容ですので、Amazon転売最先端の基準となっています。
STEP-1 仕入れ値
まず、皆さんが仕入れの時に初めに行うこと
実店舗であれば、せどりすと・セドロイドを使い
店頭価格とAmazonで価格差のある商品を探していきます。
自宅であれば、パソコンを使い
ネットショップとAmazonで価格差を調べます。
この時に、利益率・利益額がほぼ決まってきます。
仕入れをする段階で、販売して手元に残る利益額が
計算できるわけですから、プロのバイヤーも真っ青です。
まさに後出しジャンケンのように容易なものだと思います。
では、仕入れ値の基準とは、どれくらいが良いのか?
何%利益を取りたいのか、資金力によっても違いますが
初級者の方であれば、売値に対して30%以上が妥当だと思います。
例をあげると
実店舗(ネットショップ)7,000円 <仕入れ値>
AmazonFBA 10,000円 <売値>
利益額は、10,000円ー7,000円=3,000円
利益率は、売値に対して 3,000円÷10,000円=30%
厳密に言えば、この3,000円・30%というのは
粗利益・粗利率と呼ばれるものになります。
確定申告や会社決算の時に経理的には、
ここから、Amazon販売手数料と仕入れ時の送料と
FBAの納品送料と箱代、ラベル代などの経費を引いて
残ったお金が本当の利益になります。
大物家電の電子レンジを例にあげると
Amazon販売手数料8% <800円>
Amazon出荷・発送・保管手数料4% <400円>
仕入れ時の送料 <0円>
※実店舗なら当然無料ですが、ネットショップでも5,000円以上無料等
まとめ買いすることで、コストを抑えましょう
FBAの納品送料 <500円>
箱代 <0円>(購入時のものを使用)
ラベル代 <43円>
※Amazonラベル貼付代行費
そうすると経費合計が、1,743円となります。
粗利益の3,000円ー1,743円=1,257円
本当の利益は、1,257円になってしまうわけです。
30%利益確保したい場合、Amazon手数料をざっくり20%と仮定し
半値50%を仕入れ目安にすると分かりやすいと思います。
※参考データ:Amazon販売手数料
商品のカテゴリー |
販売手数料率 |
書籍、雑誌、その他出版物 |
15% |
CD&レコード・ビデオ・DVD |
15% |
TVゲーム・PCソフト |
15% |
カメラ |
10% |
パソコン・周辺機器 |
8% |
楽器 |
8% |
オフィス・文房具 |
15% |
ホーム(家具・インテリア・キッチン) |
15% |
ホームアプライアンス(小型白物家電) |
15% |
大型家電 |
8% |
DIY・工具 |
15% |
おもちゃ&ホビー |
15% |
スポーツ&アウトドア |
15% |
カー&バイク用品 |
15% |
ベビー&マタニティ |
15% |
売値に対して30%利益があれば
十分と思う方もいるかも知れませんが
以外と、細かく分析してみると
本当の利益は少ない事に驚くはずです。
しかしながら、利益に影響するものは、これだけではなく
仕入れからFBA納品して、お客様に購入されるまでには
以下のような予想外のことも起こります。
《マーケットプレイスの状況変化》
・出品者が増えて値崩れした
・安売りするセラーが出て価格が下がった
・Amazonが在庫復活して最安値が一気に下がった
※Amazon在庫復活予想
GoogleChromeの拡張機能にある
「Keepa – Price Tracker」を使えば
Amazonの在庫復活のタイミング予測や
最安値の価格競争でどこまで下げてくるか
この重要ポイントの2つが予測できます。
※赤字防止・利益確保設定
ツール毎に設定は違いますが、自動で赤字まで
下げ続けることを予防する設定があります。
プライスターとせどりキングは、
仕入れ値を入れておけば、
赤字になる価格改定は防止できます。
GAGAは、下落率で防止してくれます。
・プライスターでは、赤字ストッパー設定
・せどりキングでは、最安値下限を下回ったら改定しない設定
・GAGAでは、大幅下落の場合の改定保留機能
他にも以下のような《人為的ミス》も注意しなければなりません。
・ツール分析を間違えて高値で仕入れてしまった
・商品を間違えて仕入れてしまった。
※JANコードがない商品や、フィギア、オークションなど要注意です
・商品登録時や分析ツールでの販売価格の入力ミス。
・料金改定ツール(プライスター・せどりキング)の設定ミス。
このような予想外のことで赤字価格になったり、売れ残ったり
考えていなかった不本意なことが起こるわけです。
では、キチンと狙った利益を取りながら
予想外のことが起こりにくい環境で
商品を仕入れるには、どうしたら良いか?
次のSTEPで説明します。
STEP2 モノレートチャート分析
やはり、一番の肝となるのがチャート分析です。
私達、素人が仕入れを判断する方法は、これしかありません。
では、どのように基準を定めたら良いのか
モノレートを例に解説していきましょう。
まず、初めに価格のチャートです。
新品と中古の価格推移が
10日、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、全期間で見ることができます。
理想とされる基準は、
ほぼ一直線で安定した価格で売られている商品
理由は、価格にブレが無いので利益も予想できるからです。
また、値崩れしても想定内の変動で赤字処分にはなりにくいです。
危険なチャートのパターンは、乱高下を繰り返していたり、
最安値セラーが売れたことで、急に値が跳ね上がっていたり
俺様価格のセラーしかおらず、実際には売れていなかったり
キチンとグラフの特性を見て状況判断をすることが重要です。
今、その価格帯で本当に2・3回 新品が売れているのか?
このフィルターだけ徹底しても、かなり精度があがると思います。
二つめには、出品者数のチャートですが
ケースバイケースのため明確な基準は作れませんでした。
基準がない代わりに例外フィルターとして何例かあげておきます。
1)20人〜30人のFBAがいてもランキングが100位以内ならOKとする。
FBAの人数を気にしなくてもいいほど、売れるためです。
2)FBAが10人程度いるが、値下げをしているのが2人だけなので無視。
下げあっている2人がいなくなれば、適正価格で待っている
FBAの方が多いわけですから、最安値に合わせて売らないこと。
3)出品者数が、激減して価格が急騰していても
他のネットショップの在庫状況などをチェックして
在庫が出回る直前ではないかをチェックする。
4)新品と中古の価格差が大きい場合には、波打ちが多くても
ほとんど中古しか売れていいない商品もあるので注意
最後に、三つめのランキングチャートですが
3ヶ月で10回の波打ちしていることを仕入れ基準とします。
例えば、3人が最安値を取っているケースの場合
1ヶ月で3回波打つので、売れるチャンスは3分の1
そう考えると、1ヶ月〜1.5ヶ月で売れる計算です。
波の数は多ければ多いほど良いのですが、
利益率を確保しながら高ランキング商品ばかり仕入れることは難しいので
仕入数を多くするためにも、これくらいの基準が良いでしょう。
ただし、これも例外基準が存在します。
出品者が20〜30人いるケースです。
分かりやすくFBA10人が最安値だった場合には、
10分の1ですから、3ヶ月に1回しか売れる順番は回ってきません。
このように、ある程度の基準を示すことは可能ですが
あくまでも、目安だということを理解して下さい。
そのうえで、基準以外の商品でも自分なりに分析をして
どこかに、仕入れられるポイント(優位性)が無いものか
探し続けることが、自分オリジナルのフィルターを作るのに
一番大事な部分だと思います。
また基準値のような数値だけでなく
価格と出品者数の需給バランスをみて最終的には、
マーケットがどうなっていくのかを予想する癖を付けた方が
仕入れの時に迷いが少なくなることと思います。
STEP3 裏技・その他の基準
最後は、裏技・その他の基準です。
ここのテクニックを取り入れるだけでも、
今月から直ぐに、売上が増えたり、
まとめ買い、買い占めができるようになると思います。
それくらい、即効性のあるものなので実践して下さい。
裏技
価格改定ツールの改定ループを1時間1回に設定する。
プライスターは、カート価格に合わせるがBEST
せどりきんぐも、最カート価格に合わせるがBEST(個別設定から可能)
新品の場合には、値段以外の優位性が出しにくいため
カート取得するためにカート価格に合わせる
若しくは、最安値に合わせるだけで回転率が格段に上がります。
パソコンを24時間付けっぱなしができる場合には
常に価格改定ループを回しておくと尚良し。
お客様は、深夜や明け方に購入される生活リズムの方もいますので。
その他の基準⑴
まとめ買いの場合、資金投入の基準は、
1回の購入で1商品に総資金の5%までにしましょう。
例をあげると
今、資金が100万円ある場合には、5%で50,000円です。
1つのおもちゃを購入する場合、1000円の商品なら50個が上限
また、資金量とは違った別の見方で
1ヶ月の波打ち回数を限度数にする方法です。
これは万が一、仕入れを失敗しても資金拘束が5%以下であれば
立て直しが容易だからです。
100万円しかないところで、20万円のパソコンを3台仕入れて
型番違いなどのミスで売れなかったり、大赤字になった場合
60/100で60%も資金拘束されてしまうだけでなく、
1回での損失額も、数万円単位ということもあり得るからです。
スタートしたばかりで、この失敗をしてしまうと立て直しが
相当難しくなるので、資金がある程度 複利で増えるまでは
5%以上は仕入れないようにしましょう。
その他の基準⑵
初めのうちは、送料を節約するためや仕入数が少なかったりして
中々、FBAに発送しない方も多くいますが、
最低でも週に1回は、送料が高くついても発送しましょう。
なぜなら、
商品価格は、上がる確率よりも下がる確率の方が高いので
節約や効率化をしているつもりが相対的に見て
店頭に並ぶのが遅くなることで機会損失になっている方が多いです。
ダンボール箱に、まだ隙間があるから…
ヤマト便を使っているから、1回でなるべく
多くのダンボールを出した方が、1箱あたりの送料が安くなる…
来週、仕入れに行く予定があるから それを待って…
今週は、忙しいから来週に発送しよう…
と直ぐに発送しない理由は、あげると切りがないです。
その他の基準⑶
おまけで、私のよしぎゅーオリジナル基準を公開します。
・1つの商品のジャッジを10秒以内にする。
仕入れ基準に満たす商品だった場合には30秒追加とする。
・在庫なし、取り寄せは初めから無視する。
買えたらなーと、たらればしても時間の無駄なのでしない
高確率で取り寄せ可能なサイトは勿論例外です。
・電脳の場合、1500円以下の商品は、無視
送料、利益率を考えると電脳仕入れで1500円以下商品が
仕入れ対象になることは殆どないので無視します。
※卸などでLot買いなどであればOKです。
・リサーチを始めたら、全くアタリが無くても
最後のページまで、全頭検索をキチンとやりきる
Q&A
Q.1仕入基準にかなった優良な商品を見つけたら、出来ることならリピートして売っていったり、複数買いをしたいところですが。電脳仕入の際、ショップによっては購入時、例えば1回に1つにしないとショップ側からキャンセルされてしまうような場合もあります。そこで思ったのですが、購入個数についてはルールを設けていらっしゃいますか?
A.1電脳仕入れは、ショップによって購入基準がバラバラなので、店舗ごとに検証してみる以外ありません。代表的な厳しいショップは、以下のネットショップになります。
・ASUS ・バッファロー ・ひかりTV ・ヨドバシ ・イートレンド
1個買いでも、何回か継続して購入するとNG、FBAの出品者を調べられて氏名・住所一致でNGなどあります。
Q.2プライスターはFBA最安値にしてますがカート価格にするメリット、デメリットを教えてください。
A.2最安値よりもカートに合わせる方が、カートを取りやすいことが分かっています。そのためツールでもカートに合わせる機能がついた訳です。またAmazonポイントを付けた場合の方が更にカート取得率があがることも分かっています。これにはショップの客満足指数スコアとアカウント健全性が良い状態であることが前提です。
Q.3リサーチ外注化をしている場合はその経費等も含めて考えるべきでしょうか。
A.3経費は、リサーチ外注など1個あたりの単価がハッキリしていて分かりやすいものは初めから経費として計上した方が良いでしょう。発送費用など、同梱発送などで1個あたり単価の計算が大変な場合は、1ヶ月分まとめて送料経費として計上するのが普通です。購入時に、納品書・請求書に書かれている送料などは忘れずに商品ごとの経費として計上しておくのが忘れなくて良いと思います。
まとめ
今回のように、仕入れの基準をある程度は示すことは可能ですが
あくまでも、目安だということを理解して下さい。
また、決められた数値だけでなく価格と出品者数の
需給バランスをみて最終的には、判断することが重要です。
仕入れ基準は、人それぞれ目的・スタイルによって変わります。
大事なことは、自分の基準を作り上げていくことです。
そして、自分の基準で判断できるようになるのが初級者のゴールです。
中級、上級では
自分で作り上げた基準を外注や従業員に再現させること。
簡単に誰でも できることでなければいけないのです。
再現性を高め続けるということでは、
正解もゴールもありませんので 日々、試行錯誤しましょう。
さて、
仕入れ基準コンテンツは、ここまでになります。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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